浮かれた放課後のはなし



「……やっぱりジュネスじゃな」
 屋上のフードコートにあるテーブルのひとつを二人で占領し、陽介はぐったりと椅子に寄りかかりながら呟いた。隣に座る月上が同意するように僅かに頷いたのが、空をあおいだ視界の端っこに見える。
 なんか遠方でクマの声はするし(労働に勤しんでいるようで何より)、何度も皆で集まって馴染みきった場所だし、ムードはないし、何よりも人の目が多すぎてそのいわゆるごにょごにょ風味の接触は何も出来ないしで(色々遠まわしにしてみたが手を繋ぐだのちょっとハグってみるだの程度しか想定にはない)デートコースとしてはいまいち乗り切れない。
 大体、ここに来るまでの道のりは長かった。



 夏の後半からいわゆる恋人同士と言うお付き合いをし出して、季節は巡り、秋。
「月上、帰ろーぜ」
 いつも通りに前の席の月上へ声をかける。ん、と慣れ切っていて振り向きもせずに応じる声を聞いてから薄い鞄片手に立ち上がると、近くにいた女子が小さく噴出した。
「何あんたら、まぁた二人で下校デート?」
「デート?」
 単語を反芻する陽介が、何の話かわかるかと問う視線を向けるために月上の方を見ると、横に立ったも月上も同じように問う視線を向けていたので、わからん、と首を傾げてみせる。また女子に噴出された。
「なにそれアイコンタクト?」
「お前がわかんねー話すっからだろ、デートって何よ? 月上と俺?」
「だって、デートみたいじゃん。花村が毎度迎えに来てさ」
 迎えにもなにも前後の席で迎える距離なんて5センチや10センチの距離。それが迎えに来ているように見えるような事を何かしたかと陽介は考え込む。
「本当仲良いよね」
 女子からのその言葉はからかっているのではなく、感心するような響きをもって発せられた。まあな、と躊躇いもなく返す月上の直球な言葉に些か面食らった女子は、都会から来た同士ってだけじゃそんなになんないよね、と可笑しげに笑った。
 教室を出て、二階の廊下を階段へと向かう。女子と別れてからその間、月上はずっと無言だった。考え事をするように少し下を向いて、途中、長瀬と一条の運動部コンビが気づいて声をかけようとして来たけれど、考え事をしている月上の様子に声をかけるのは止め、陽介へと片手だけ挙げて挨拶をして来たので同じように片手を挙げ返す。
 二人分の上履きとリノリウムの床とが鳴らす軽い音を立てながら下駄箱の前に出る階段を下りて、踊り場を曲がった。下駄箱の茶色が見えたと思うと、背後から陽介の腕を月上がぐっと掴んで引き止める。
 人の途切るのを見計らっていたのだろうか。二階でちらほら見えていた生徒の姿も、階段からは誰も見えない。視界に入らない。
「陽介」
 呼ぶ声は、誰かが死角にいて聞いているもしれないのを意識してなのか、間近の陽介にだけ聞こえるよう小さい。
 呼びながら、月上は真面目な顔で陽介を見据えている。少し顎を引いて、陽介は反射的に身構えた。
「…陽介、今日ジュネスの手伝いは」
「ない」
 じゃあ、と陽介を見据えた目はそのままに、陽介の腕を掴んだ手にだけ少し力をこめて、月上が告げる。
「じゃあデートしようか」
 言われそうな台詞だとは思っていたが、ぐわっと陽介の首から耳に一気に血が昇る。真っ赤になっただろう自分の顔を見つめてくる月上から庇うように、陽介は慌てて手で顔の辺りを庇った。
 デート。付き合ってキスもして段階を踏んでそれなりの深い接触も試みてみたので今更かもしれないが、デート。
 そういえば色々な深い関係への段階は踏んでいたが、デートだのの段階は踏んでいなかった。二人で出掛けたりもするが、デートと言う意識がお互いからすっかり抜け落ちていた。二人で出掛けるのはデートではなく、付き合う前と同じく、ただ「二人で出掛ける」ものだ。恋人になっても特別急には変わらない。そのため、これは、しようかとの月上の誘いの言葉に頷けば発生するのは、いわゆるアレではないだろうか。
 初デート。
「うっわ、ヤバイ、いまさら照れる!」
「本当に今更だ」
 そう言って笑う月上の目元もわずかに染まっていて、余計陽介を気恥ずかしくさせた。















 デートって何をすれば良いのかと話しているうちに校門にまで辿り着き、その頃には、とりあえず二人きりでどこかへ行こう、と言う方向性は決まったが具体性に欠ける結論が出ていた。お互いに、特にこれと言ったする事はないのだ。
「で、どこ行くよ。惣菜大学でも行っとく? 相変わらず何の肉だかわかんねーけど、何か買って高台でも行くか?」
「あ、今日あそこ学童保育の日」
「月上が時々行ってるやつか?」
「そう。断言しても良い、子供にまみれるぞ、陽介。男手は人気だから。遊ぼうって誘って来る元気の有り余ったクマがいっぱいいるって想像してみろ」
「…。河原、」
「あそこだと俺の事も菜々子の事もうちの事情も知ってるらしい惣菜大学のおじさんとか、家族関係の悩みを時々聞いてるおばあさんとか、釣りを教えてくれたおじいさんが今の時間帯はいつもいて声をかけてくれる。あと顔なじみの猫が擦り寄ってテリトリー外に出るまでずっとくっついて来る可能性がある」
「……商店街でもぶらつきながら食う?」
「同じシリーズファンな本屋の常連さんと顔なじみなのと、よくいる双子の女の子も頼みごとを聞いてあげた事があって見かけたら挨拶してくれるし、神社の前にいるおじいさんも頼みごとを聞いた事があるし、神社の中は静かで人もいないがキツネが顔を見せに出て来てくれるだろうし、つまり簡単に言うと知ってる顔が多すぎて”二人きりでどこか行く”デートには向いていない気がする」
「つか、どこもかしこも知り合いだらけかようちのリーダーは!!」
 お前の顔の広さが今はネックだ、と頭を抱えて呻く陽介の肩にそっと手を置いて、
「ちなみに俺の家には今日、菜々子が友達を連れて来ているはずだ」
 いつもなら慰められる筈の、じっと陽介を見つめる目と静かな声と暖かいてのひらコンボが今日は何の効果もない。
 抱えていた頭をかしかしと指先で掻いてから、陽介は両腕を組み、行き詰るデート場所選びに溜め息をついた。
「あー、もういっそ沖奈まで出るか?」
「いや、まだ場所はあるぞ陽介。……ジュネスだ」
 月上が指を一本立ててみせ、その指がジュネスのある方角へと傾く。
「あそこなら、いつもフードコート直行か、夕飯の買い物をするくらいだから知り合いはいないはず。クマくらい」
「クマなら今バイト中だな。仕事中にこっちにまとわりついては来ねーだろ、あいつ熱心だかんな」
「今日はテレビに行く予定もないから、フードコートに知り合いは誰もいないだろう。陽介は知ってる顔がいるかもしれないけど」
「ま、大丈夫だろ。今忙しい時間だし」
 そうして一番声をかけられにくいだろうジュネスに、消去法で行き先は決まった。
 決めた時には、一番声をかけられにくいだろうと思っていたのだ、が。
 思いのほかこの町は狭かった。






 ジュネスの前では使いを頼まれた様子の里中が、よっ、とジュネスのエコバッグ片手に声をかけて来て、鍛えがてら走りながら帰ろっかな!てゆか二人なにしてんの? とか元気な事+デートですよとは返せない話を振ってきたので、帰るのかそれがいい急いで帰れとか二人揃って動揺のあまり帰宅をあおれば、何か追っ払われてるみたい…と、しょげ気味に膨れられてしまい、大慌てでフォローした(そして勢い余った月上が、そういう訳じゃない俺も陽介も里中が大好きだなど熱く友情を語り過ぎて後半里中は真っ赤になっていた。それから陽介も、大好きだとかお前そんな日常生活にゴロゴロ転がってなさそうな台詞を、と何だか恥ずかしくて喚くように突っ込みを入れた。里中には友情を感じているが面と向かってそんな話をするのは恥ずかしい程度にケンカ友達だ)。



 ジュネス内のスーパーコーナーの入り口付近では、天城は料理の材料を買いに来たとかで、今日は二人? と聞かれて無駄に挙動不審になりそうなのをこらえてどうにかそっちは買い物かと切り返して尋ねたら、出汁巻き玉子に挑戦するらしい彼女はスパイスコーナーへ向かっていたがどんなスパイシーな出汁巻きを作る気だろうかと見送りながら二人で思った。明日お昼に味見してねと料理の味見を請け負っている月上(この話を聞くたびにこいつの勇気はどんだけなんだと陽介は思っている)が、胃薬残っていたかな…とジュネスに入っているドラッグストアの方向を見つめ、いたましそうな目で見つめる陽介へ、雪子は大事な友達だから何が来ても俺は食うぞ、と真顔で答える。友情に厚い男だ。最近のは林間合宿よりずっとマシなんだ、と天城に聞かせられない言葉が付け足されたのは自分の心だけに秘めておこうと陽介は思う(ついでに月上は、陽介は親友で相棒でそれからアレな、と周りをはばかってアレと表現しつつもしっかり主張していた)。



 天城と別れた後は、うっかり糸が足りなくなった完二が縫い糸片手にジュネス内の手芸屋レジにいて、町の手芸店は今日休みなんスよとか照れくさそうに笑ったりするので、そうかそうかと妙に二人して優しく頭なんぞを撫でて誤魔化そうとしてしまい(一体何を誤魔化そうとしているのか自分たちでも良くわからなくなった)、何なんスかと慌てられたりもした。
 そして慌てさせていたら、完二買い物済んだのー? とりせの声がして、その後ろには直斗もいてこちらに気づくと頭を下げ、やーんせんぱーい、とりせは嬉しげに月上にくっつき、ははーん? と陽介がからかう視線を完二に向けると何も言わないうちから、俺はいいっつってんのにコイツらが、としどろもどろに言い訳っぽい事を言い出し、いいじゃん一緒に来たって完二のくせになまいきー、完二のくせにってどういう事だコラァ、買いづらかったら僕達は別口で帰りましょうか、いやそういうわけじゃ、どういうわけなのよー、などと賑やかにじゃれる一年生三人を、まあこれで皆でジュースでもお飲みなさいと二年生男子二人の財布から合わせて四百五十円を渡して自販機を指差す事でいさめた。ペットボトル百五十円かける三。甲斐性のある男を見るような目(と勝手に陽介は感じた)で月上を熱く見つめるりせは、口止めのような買収行為のようなものに巻き込まれた事を知らない。二百二十五円でりせちーに甲斐性のある男認定された男は、完璧な笑顔を貼り付けて年下の仲間たちに手を振った(相棒、お前ポーカーフェイス得意? と陽介がひっそり訊くと、そうでもない、としれっとした顔で答えられた)。



 そそくさと立ち去った先のエレベーター前で足立にも会い、今日は事件起きてないし堂島さんも夕飯前に帰れるんじゃないの、僕も署に戻ったらそのまま上がれると思うし、と教えてくれる足立に、月上はそうですかと愛想笑いを浮かべるだけにして、一緒にうちで夕飯どうですかとか誘えそうなフラグはあっさり無視した。
















「はぁ……」
 フードコートに行き着くまでの知り合いだらけの道のりを思い返して、陽介は深々と溜め息をつく。
 ジュネスが繁盛していてなによりと普段なら思う所だが、今日はこの町の狭さを思い知ってしまってややグロッキーな気分になる。
「他に行くとこねーのかよ……」
「陽介、それジュネスの御曹司としてNGだろう」
「いらっしゃいませ商売繁盛ー。エヴリディヤングライフジュッネッス…」
「ジュネス」
 付き合い良く、CMソングのラスト部分がハモる。お前そゆとこまで小器用!? と陽介がびびると、菜々子が喜ぶから、とはにかむ見事な兄馬鹿。
 別に陽介は、誰かと会うのが嫌な訳ではない。日ごろなら何も気にしなかっただろう。
 顔見知りがいて賑やかなのは好きだ。ジュネスの店長の息子として、稲羽の中、自分を知らない人なんていないような環境。声を掛けて来る顔見知り以上に、声をかけずひそひそと陰口を囁く人が何倍も多くても、それは仕方ないし、花村陽介として友人関係を築いている相手も増えて来たし気にならない。そういう相手が声をかけてくれる嬉しさが、わかってくれる相手がいる嬉しさが、どうしても聞こえて来る陰口を相殺してくれる。
 月上が来て何だか過ごしやすくなったこの町が、陽介は好きだ。この町で月上と二人でいるのにも馴染んでいて、不自由をしたと思った事はない。
 だが、デートをする、となると、狭い町だ。あちこちで知り合いには会うし、行動範囲は同級生とかぶりまくるし、家族もいるし、なかなか二人きりと言うのも難しい。
「デートがしたい」
 唐突に呟くと月上が飲みかけていたジュースをちょっと吹きかけた。デートと言う単語は真面目に言うのも何となく気恥ずかしいが、聞いている方も少し気恥ずかしいのだろう。
「陽介、俺にどうこう言うけどお前も結構直球…」
「したい」
「俺もしたい」
「だよなー」
「だなー」
 同意し合っても解決方法は浮かばない。
 結局、誰かが耳にしても差し障りのないような学校の話題だの、今日の授業がどうだっただの、昼の月上の弁当は毎回思うが何のマジックなんだだの、だらだらとした雑談へと話は流れて行き、紙コップの中の氷がすっかり溶けてしまう頃には、日常の中に埋もれてしまうがそれなりに楽しい日々の放課後のひとときを過ごしていた。
「ん、もう帰らないと。菜々子がお腹すかせてる」
「あー、そうだよな…」
 ジュネスの惣菜が100円引きになりだしたし今が底値の時間だ、と所帯じみた事を言い出す恋人を、惣菜売り場まで送って行く事にする。
 惣菜売り場でハンバーグの試食販売をしていたクマに、栄養たっぷりオナカイッパイになるよーナナチャンも大きくなるクマよ、と宣伝されたハンバーグを三個買い物カゴに入れた。ナナチャンにヨロシククマー、と伝言つき投げチッスを送って来るクマに、月上は投げられたキスを叩き落す大人気ない真似をしてクマを嘆かせていた。





 スーパーの袋を片手に提げた月上と並んで自動ドアをくぐる。背後でガラスの自動ドアが閉まると、聞きなれたジュネスのCMソングが遠くなった。
 通りまで送って行こうと歩きながら、クマきちはお前に優しくされんの慣れてっからな、と嘆いていたクマを思い出して陽介は肩を竦める。
「あいつ、お前が優しいって刷り込まれてんぞ、絶対。俺が叱っても平気でいんのに、お前がちょっとああやってからかうとへこむんだぜ」
「クマと陽介は兄弟みたいだからな」
「菜々子ちゃんみてーな妹のがいいよ、マジで」
「じゃあ陽介もうちの子になるか?」
「おっ、月上マジックな弁当毎日作ってくれんならいつでも行くぜ?」
 期待の目で見つめる陽介に、冷蔵庫にまだ食材あったから明日作ってくよ、と笑う月上の手が、陽介の背をぽんと叩く。
 叩かれた拍子に止まると、話しているうちにもう通りに出て来ていた事に気づいた。車の音がすぐそばにある。赤信号から青に変わった近くの横断歩道を、スーパーの袋片手に渡る人がちらほらと見えた。
 昼間より冷えた夕方の空気が二人を包んでいる。陽介はいつもこの空気を感じると、ああ、そろそろ別れる時間だなと思う。
 そうして関連づくほどに、何度も同じように時間を過ごして来た事に思わず笑みを浮かべながら、月上の肩のあたりへ拳を軽くあてた。
「んじゃまたな」
「うん」
 おやすみ、でも、じゃあな、でもなく、月上はただ頷く。頷いて、その場を動かない。
 横断歩道の信号が点滅を始める。青から点滅して、そして赤へ。車道側の信号も青へと変わり、車が流れ出した。
「……月上?」
 どうかしたのかと問う視線を向ければ、じっと見て来るグレーがかっているような色合いの目との距離が縮まった。目というか、体の距離が。月上が一歩陽介の方に踏み出して、ようすけ、と名を呼びながら、内緒話のように耳元へ顔を寄せて来る。
「せっかくだしちゅーでもしておくか」
 ぐは、とか妙な声が陽介から漏れた。
「おま、いきなり!? ちゅーとか!!? どこでする気よ! あ、俺んち?」
「お前、やる気満々…」
「悪いか!」
「いや、望むところだ」
 にやりと口端を上げて月上が笑う。常は人の良さそうな笑い方をする月上だが、時々こんな笑い方をする事があって、それはシャドウとの戦闘中か陽介と二人きりで以下略な時くらいなので、二人きりの時の以下略を思い出した陽介は少し視線を逸らしながら、行くか、と月上の肩に手を置いて、制服の肩を軽く引いた。
 横断歩道の信号がまた青に変わっている。それに背を向けて、二人は歩き出す。








 ジュネスから程近い陽介の自宅は、たいてい夜まで無人だ。クマも仕事中なのでやはり家には誰もおらず、陽介が鞄から出した鍵で玄関を開ける。
 誰もいないのに律儀にお邪魔しますと言う月上の腕を引っ張って、電気もついていなくて真っ暗に近い玄関へ引き込むと、素早く扉を閉めた。閉めた扉へ月上の背がぶつかりそうになって慌てた陽介の片腕が扉との間に差し込まれる。
 背を抱いた状態から、陽介は腕をそのまま下ろして月上の腰を抱え、体ごと押し付けるように抱きしめた。がさりとスーパーの袋が揺れて鳴る。
「陽介」
 がっつくなよ、と冗談めかして囁く月上に、がっしり指を組み合わせるやり方で片手を握られる。コイビトツナギ? と組み合わされた手を持ち上げて問うと、他にどう握れって、とからりと笑う月上の余裕が悔しくて、コノヤロと笑いながら陽介は殆ど同じ高さの唇へ、唇を触れ合わせた。合わせやすいように少し顔を傾ける月上に、もっと唇を押し付けると、少しかさついた感触や柔らかい弾力を感じ取れる。
「ん……」
 指の絡められた手をぎゅっと握られて、陽介の肩がかすかに揺れる。触れ合った唇は月上の鼻先をすり寄せるような動きで擦り合わされ、やがて、ゆっくりと離れた。
 外から扉ではばまれた暗い玄関で、息も切れていないのに、やけに互いの呼吸が耳につく。鼻先が触れ合わない距離になり、前髪同士が離れ、目の焦点が合う距離まで離れてから、お互いの目を見てどちらからともなく笑い合う。


「じゃな、相棒。また、」
「また明日」


 またあした、と囁いて抱きしめあうのは、初デートの終わりとしては上々ではないだろうか。




 そうして一日は終わる。続きはまた今度。



2008/10/09/